パピルス草(カミカヤツリ)は古代エジプトのコプト語で「河で生まれたヴィーナス」という意味です。
原産地はスーダンで、ナイル河によってエジプトに運ばれたと思われます。
熱帯性の水性植物でエジプトでは多年草ですが、日本では冬に耐えられないために一年草として
育成しています。大きさは2m以上にもなります。
他の国がまだ竹や木の皮に文字を書いていた頃、エジプトの王家ではすでにパピルスの管理栽培が
されていたそうですから驚きますね。
パピルスの茎は、ちょうどピラミッドと同じように三角形をしています。…偶然にしてはできすぎです。
刃物で薄く削いで水に浸し、縦横…と重ね合わせて乾燥させたものが、パピルス紙となります。
このパピルス(Papyrus)がペーパー(Paper)の語源となりました。
また、パピルスは水質浄化能力が高く、窒素やリンをどの水性植物よりも早く、しかも大量に
吸収します。従って、汚染された湖や沼の透視度を大幅に改善し、悪臭の元となるアオコの発生を
抑えて有機物の分解を促進します。 |
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昨年育てたパピルスです。
本場のものよりは小振りですが、それでも
1m以上はありました。
どうやら茎が甘いらしく、毎日行列をなしてくる
たくさんの蟻には閉口しました…。 |
…作業を経て紙状になったパピルス… |
*使用するものは、エジプトから直輸入した一級品のパピルスにプリントしてお届けします。
古代と同じ工程で作られたものです。
博物館に収められているものはすでに何千年も前のものですから
大切に保管すれば…ずっと未来まで残るものになるかもしれません。
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